皆さん、こんにちは。西ノ島町役場観光定住課のウォン・クレオです。あっと言う間に、2022年も半分が過ぎ、7月になると夏の暑さが本格的になりました。隠岐に来てから、夏と言えば海、それにサザエカレー(笑)、夏の祭りと花火大会を連想しましたが、イギリスと香港に住んでいるときに連想するものと大分変わりました。今回はこれをきっかけに、香港の夏事情と暑気払いの方法を紹介したいと思います。
真夏の隠岐と香港も暑い!
夏の香港と隠岐も暑いですが、体感はかなり違います!香港は日本より南に位置していて、一年中は暖かい日が多く、(香港では雪は降りませんが、地域によって、冬の時の温度は一桁までしか行かないところもあります。)湿度も高く、朝昼晩の温度もあまり変わらないのが特徴的です。汗かいたら、拭いても拭いても、乾かない感じです。夏の隠岐をオーブンで例えるなら、香港は蒸し器です!
香港と言えば海水浴場と砂浜!
香港と言えば、高層ビルの群れ、繁華街や夜景を連想するかもしれませんが、実は香港は自然豊かな都会です!香港の総面積の約40%はカントリーパーク(日本の国立公園にあたるもの)や自然保護区に覆われています。さらに、香港は海に囲まれていますので、海水浴場と砂浜も多いです!夏になると、大勢の海水浴客が集まります。香港政府管轄下で開放している海水浴場・砂浜はライフガードが常駐し、サメ侵入防止ネットも張っています。シャワー設備や海の家はもちろん、場所によってはレストランやバー、それにカフェも付近にありますので、気分転換で週末に訪れる人も多くいます。
右にあるのは2016年に撮った写真ですが、写っているのは香港島の南部にあるレパルス・ベイ(英:Repulse Bay)。私がよく足を運んだ海水浴場の一つです!
夏と言えば大雨と台風
夏は海以外に、もちろん大雨と台風もあります。香港での大雨警報は雨の量に応じて、「黄」「赤」「黒」の3つのレベルの警報が発令されます。警報のレベルにより、学校は休校、会社や交通機関も休みます。台風警報は、台風が香港に接近するほど(強いほど)、数字が大きくなります。今使われている台風警報は「シグナル1・3・8・9・10」です。皆さんもぜひ、今度香港に行く機会がありましたら、観光スポットや交通機関の情報だけではなく、台風と雨警報についての情報も手に入れた方が良いと思います。ちなみに、日本では台風の発生順に番号を付けますが、香港では名前で呼びますよ。
暑気払いの食事
日頃から食事をとることで病気の予防や夏バテの解消など、医食同源、の概念は香港の食文化に深く根付いています。そのため、夏の暑い時期は、アイスや氷をたっぷり入れた炭酸だけではなく、スープやごはんで暑さを追い払います。アイスより体の芯から冷やす食べ物はたくさんありますので、少し紹介します。まずは夏を代表する冬瓜スープです。冬瓜は体の熱を冷まし、余分な水分を排出するので、むくみ解消にも効きます。豚肉の赤身少々、しいたけ少々と角切りにした冬瓜少々で作れます!トウモロコシを入れると、スープにやさしい甘さを加えますので、ぜひ作ってみてください!ごはんを入れて、スープごはんにしてもおすすめです!そして、ごはんと言えば、広東語で「荷葉飯」(読み:ホーイップファン)、チャーハンを蓮の葉で包んでから蒸す、の一品があります。蓮の葉には体の余分な熱を出す効果があると言われ、独特な香りもリラックスさせます。デザートももちろん沢山あります。代表てきなのは緑豆ぜんざいと、小豆ぜんざいとエバミルク入りの甘いドリンクの二つです。皆さんもぜひ、機会があったら香港で食べてみてください!
筆者:クレオ(国際交流員、イギリス出身)
写真:クレオ撮影
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