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冬のない国から雪国へ。トリニダード・トバゴと日本の冬について(インタビュー)


イザベラ:こんにちは!今年の冬は雪が多いですね。隠岐の島町だけではなくて、隠岐諸島が雪国になったきっかけ、今回は海士町の外国語指導助手、トリニダード・トバゴ出身のマイケルさんと冬について話します。


質問1:トリニダード・トバゴには冬がありますか?

マイケルさん:いいえ、トリニダード・トバゴには冬がありません。12月から5月までの時期、最低気温は21度になり、最高気温は30度までに上ります。また、6月から11月までの時期には、24度~35度の暑さが見られます。トリニダード・トバゴには乾季と雨季、二季があります。乾季は1月から6月までで、その時には雨があまり降りません。それに対して雨季は7月から12月までに見られて、雨がよく降っている季節です。


質問2:母国で経験した最低気温はどのぐらいですか?

マイケルさん:個人的に母国で経験した最低気温は17~18度ぐらいです。その時に経験した寒さは今も記憶に残っています。2017年のことだったと思います。試験前に徹夜して、午前3時にまだ起きていました。その時、気温が17度ぐらいに下がったとき、私はまるで冷凍庫に入れられたような感覚がしました。寒すぎて、試験勉強に集中できなくなったため、Tシャツ2枚と長いズボンを着用してから寝ました。


質問3:初めて冬を経験したのはいつ、どこですか?

マイケルさん:冬らしい寒さと初めて触れ合ったところは、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港です。その時に私はターミナルの中にいましたが、周りの人たちは外へ出ようと、出口へ向かっていました。そうすると、自動ドアが開き、ターミナルに寒い空気が入ってきました。それを感じた瞬間、私は「世の中はこんなに寒くなれるか?!」と思って、びっくりしました。もちろん、テレビを見たら、映画やドラマでは冬の景色で撮影したシーンがありますが、初めてその寒さを感じたときはショックでした。

 しかし、今は国際空港のことについて単なる冬の前触れのように考えています。実際に冬を初めて経験したところは日本です。私が生活しているのは冷凍庫の中だ、という感覚がその時にずっとしていました。重ね着にも慣れませんでした。それでも自分の初めての冬を楽しんでいました。


質問4:雪で真っ白になった海士町を見たときの第一印象は何ですか?

マイケルさん:雪の美しさを称賛します。特に降ってきた雪が植物の葉っぱを押しかぶせる時ですね。雪に覆われているので、どれも普段と同じ見た目ではありませんでした。雪化粧した山がとてもきれいで、大好きです。


質問5:実際に経験している冬と雪は予想通りですか?

マイケルさん:はい、予想どおりでした。冬を経験した友だちからこの季節の過ごし方についていろいろと教えてもらったからです。雪を触ってみたとき、その感触が超軽いかき氷のようでした。雪の上を歩くと、音がすることが初めて分かりました。雪玉も作ってみました。最初はいいものをなかなか作れませんでしたが、練習すればするほど雪玉づくりが得意になりました。


質問6:日本では、こたつに入ってみかんを食べるのは、季節魅力の一つです。どのように日本の冬を楽しんでいますか?

マイケルさん:こたつに入って、いろいろなおいしい物を食べました。また、こたつに入ったまま寝る、テレビを見る、電話する、これもやったことがあります。冬に慣れていないですが、その過ごし方について仕事の担当者や先輩、家族からも相談してもらいました。


質問7:他には伝えたいことがありますか?

マイケルさん:遠く離れているトリニダード・トバゴから外国語指導助手として来日できる機会を作っていただき、感謝します。海士町に広がる景色は私にカリブ海地域を思わせます。地元の人たちの強く結びついたコミュニティからの歓迎の心を実感できました。海士町中の島に任用されてうれしいです。


筆者:マイケル(外国語指導助手、トリニダード・トバゴ出身)

翻訳:イザベラ

写真:マイケル撮影

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