top of page

オーストラリアのクリスマス

オーストラリアのクリスマスは日本と少し違います。まずは、夏なので、寒くて雪が降るのではなく、30度以上の暑い夏の日になります。

オーストラリアの中でも、地域によって、クリスマスの過ごし方が違います。


クリスマスの前

クリスマスに向けて、家の外と中を飾ったりドアにリースをかけたりする人がいます。とても必死に飾る人がいて、キラキラするクリスマス飾りで家や庭を飾り付けて、時々近所の人と競争しています。これらの飾りは早くとも11月末から見られます。


メルボルンには、フェデレーション・スクエアという有名な場所があります。クリスマスの時期になると、「クリスマス・スクエア」に変身します。16メートルのクリスマスツリーやサンタさんの工房、無料の音楽演奏、素敵なレストランやバーなどがあります。スーパーや様々なお店に行くと、飾りやお菓子などは全てクリスマスになっています。

クリスマス・カードや手紙を書いて、友達や親戚に送る人も多いです。


クリスマス・イブ(24日の夜)

メルボルンでは、クリスマス・イブに「キャロルス・バイ・キャンドルライト」というクリスマスコンサートのようなイベントが開催されます。1938年に始まって、世界に広がってきた伝統です。オーストラリア中でテレビに放送される慈善コンサートです。このイベントで集まった寄付金は「ビジョン・オーストラリア」というNPOに寄付されます。ビジョン・オーストラリアは、オーストラリア最大の目の見えない方々を支援する組織です。


クリスマス・デー(25日)

クリスマス・デーの朝、クリスマスツリーの周りで家族が集まって、サンタさんが持ってきてくれたプレゼントを開けます。子どもたちは前の夜、プレゼント配達で疲れたサンタさんの軽食のために、クッキーと牛乳を用意して置いておきます。


キリスト教を信じるオーストラリア人は朝に教会に行って、お祈りしたり感謝を伝えたりします。


次に、多くのオーストラリア人は家族や親しい友達で集まって、クリスマス・ディナーを食べます。熱い物、冷たい物、新鮮なシーフードなど、様々な料理を食べます。夏であっても、特別にローストターキー(七面鳥)や熱い総菜、伝統的なクリスマスケーキなどを食べる人が多いです。

「ポットラック」という食事をする人もいます。ポットラック(直訳:鍋の運)というのは、一人に全部の負担がかからないように、皆が一品持ち寄りで集まって食べることです。


大人が楽しむプレゼント交換では、「シークレット・サンタ」や「バッド・サンタ」ということがあります。「シークレット・サンタ」(直訳:秘密のサンタ)というのは、交換する相手を抽選で決めて、プレゼントをあげる人の正体は秘密にすることです。「バッド・サンタ」(直訳:悪いサンタ)というのは、皆がプレゼントを一個ずつ用意してツリーの下に置くゲームです。一人一人プレゼントを開けます(順番はランダムです)。順番が来たら、選択肢は二つあります:未開封のプレゼントを開けるか、誰かがすでに開けたプレゼントを盗むかです。最後の人は大体選び放題になりますね。人によって、バッド・サンタに様々なルールもあります。例えば、数回盗まれたプレゼントはもう盗めないというルールです。


ボクシングデー(26日)

オーストラリアでは、クリスマスの翌日はボクシングデーと言います。ボクシングデーというのは、多くのお店が特売で色々な商品を安売りする祝日です。この日のおかげで、クリスマスまでに売り切れなかった余りの品物を売ることができます。家族や友達で一緒に買い物したり、暑い日の海遊びやバーベキューをしたりする人も多いです。


筆者:ラヒル(外国語指導助手、オーストラリア出身)

翻訳:カトリーナ

写真:WIX Media

bottom of page