今回は私の出身地のちょっとした自慢で、毎年の今頃に開催される祭りについて話したいと思います。サウスカロライナ州のグリーンビル市では芸術が盛んです。ダウンタウンに行けば、色々な彫像があり、街の真ん中にアーティスト(絵画、写真、ジュエリーなど)のスタジオが並んでいる道があります。街を歩くと、所々でライブ音楽が聞こえます。
そして毎年5月に、「Artisphere」(アーティスフィアー)という3日間のアートフェスタがあります。
グリーンビル市と周りの地域を中心に、多くの人々がこの祭りで集まります。州の向こう側からも、隣の州からも参加者が来ます。そしてアーティストたちも主に近い所から来ますが、実はたまに国の向こう側、遠くから来る人もいます!
2003年に始まりましたが、毎年参加者が増えています。今年はコロナ対策のため、2万人に限られていましたが、制限がなければそれをだいぶ超えたと思います。
芸術だと言えるものなら、何でもこの祭りに含まれています。手作りのジュエリーなどのアクセサリーや服、絵画などの伝統的な美術、写真、舞台芸術、ジャグリング、曲芸、音楽、陶芸、バスケット織りなど。多様な音楽の出演もあります。(私も合唱団と一緒にこの祭りで歌ったことがあります。)そして陶芸、木彫り、吹きガラス作りなど、色々な実演も見られます。
出店しているアーティストたちが自分の作品を展示して、その多くは販売もしています。
賞を付けるアート展示もあります。地元の高校生専用のもあります。
その他にも色々あります。「Kidsphere」(キッズフィアー)というキッズコーナーで、工作など、子どもたちが手作りアートを作ることができます。道を通るパレードもあります(今年は大人と子どもを含めたドラムを叩く団体があったらしいです!)。そして近くにある大学(私の出身校)主催のエリアで、3Dプリンターやロボットなど、サイエンスや技術について展示しています。ある意味で芸術だと言えるでしょうが、子どもたちにサイエンスやエンジニアリングに興味を持ってもらうことが一つの目的だと思います。とても面白いものが見られます!
昔行ったときを振り返ってみると、特に2つのことを思い出します。
1つ目は、スチールパンの音楽です。スチールパンはドラム缶で作られた楽器です。どこでも聴ける音楽ではないので、初めての機会で、嬉しかったです!
その時に知らなかったですが、実はスチールパンはカリブ海にあるトリニダード・トバゴの楽器です。隠岐の島町に住んでいるALTアリエルさんの出身ですね!
2つ目は歩道のアートです。チョークを使って歩道に絵を描く人が毎年います。しかし簡単な絵ではなく、上手に描かれている3Dアートです。トリックアートのように、違う角度から見たら大したことではありませんが、いい角度から見ると、なんとリアルな感じがします!例えば歩道に穴が開いて、誰かが中から出ているシーンを見たことがありますが、実はその人も穴もなかったです。
私はこの祭りの中で、歩道アートが一番好きかもしれません。とても印象的です!しかしチョークだけなので、雨が降ったら、これらの素晴らしい絵が自然の力で消えてしまいます。
私が小さい時から今まで、グリーンビル市の芸術コミュニティーがだんだん発展してきました。今は芸術がとても盛んで、アートの都市としてのイメージを持つようになりました。これは私の出身地のもっとも好きなことの一つで、誇りを感じています。
筆者:カトリーナ
写真:カトリーナの母親撮影
アーティスフィアーのHP(英語): https://artisphere.org/
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