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アメリカプロ野球界で日本人の選手が少ない理由

イザベラ:こんにちは!皆さん、野球は好きですか?アメリカで活躍している大谷選手を応援していますか?今回は、隠岐の島町新規採用の外国語指導助手(ALT)、アメリカ出身のベンジャミンさん(愛称:ベン)がアメリカプロ野球界で活躍している日本人について話します。

 アメリカプロ野球リーグで、日本人の選手はいますが、少ないです。現在、六人しかプロリーグに参加していないです。まずは、色々な注目すべき選手を紹介して、次に日本人の選手が少ない理由について説明します。


 21年前に日本からアメリカへ移住したイチロー選手が、アメリカのプロ野球界を一転させました。2001年、最優秀新人賞だけではなく、首位打者賞やシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞を受け、最優秀選手に選出されました。また、2001年から2010年までの毎年、イチローはオールスターに選出され、ゴールドグラブ賞を取りました。イチローのキャリアはアメリカで伝説的でした。


 最近アメリカでは、大谷翔平選手が注目を集めて、アメリカプロリーグ (MLB) の最も有名な選手の一人になっています。驚いたことに、日本人である大谷選手は、MLBの全体を代表するようになりました。2018年に最優秀新人賞を受けましたが、ケガをしたことで、しばらく不調でした。しかし、2021年に、不調から立ち直って、抜群の成績でシーズンを終了しました。投手だけではなくて、打者としても大谷選手は優秀でした。そういうわけで、満場一致で最優秀選手賞に選ばれることは、当然でした。そしてアメリカでは、大谷選手の伝説的なシーズンの影響で日本の野球へ興味が引かれました。アメリカスポーツ会社のESPNは大谷選手が出た甲子園についてドキュメンタリーを作成したほどでした。


 しかし、大谷選手とイチロー選手の人気度やアメリカ人の日本に対する関心があるにもかかわらず、アメリカプロ野球で日本人選手はあまり活躍していません。それはどうしてでしょうか。アメリカへ移住することが難しい、アメリカへ行って向こうの生活に慣れない、などはその理由の一つになるかもしれません。また、実際にアメリカへ移住する場合、選手はキャリアを再出発させ、日本で応援してくれたファンも失ってしまいます。


 その他に、日本人の選手が日本から移住しない理由は二つあります。


 1.ポスティングシステム

 日本プロ野球 (NPB) で活躍している選手はMLBに入りたい場合、ポスティングシステムという制度を利用しないといけません。このシステムでは、NPBの選手を契約したいMLBのチームは、NPBチームに高い契約金を払わなければなりません。そうすると、契約したい選手の給料だけではなく、契約金もMLBのチームの負担になります。その結果、他の選手より契約金が高いNPBの選手は優れた成績を出さないと、MLBのチームに契約金を負担してもらえません。この壁を乗り越えるのはトップの選手だけです。


 2.MLBの競争力

 MLBは本当に国際的なリーグです。世界中の選手がMLBに出ることから、アメリカプロ野球は世界で最も競争力のあるリーグと思われています。それに対して、NPBは外国人選手枠というルールがあり、日本国籍でない選手は最大で4人までです。主に日本人選手で組織されているNPBも競争力がありますが、外国人選手が少ないことで、MLBほどではありません。残念なことに、NPBで成功した選手はMLBでも成功するというわけではなく、アメリカで成功できなくてNPBに戻る日本人選手が多いです。


 NPBからMLBに行くのは難しいですので、アメリカでは日本選手が少ないですが、成功した選手は優秀です。MLBに入ったこの選手は自分の能力を見せ、国際的な場で日本を代表する機会があります。


筆者:ベン(外国語指導助手、アメリカ出身)

編集:イザベラ

写真:Wixmedia

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