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アメリカのクリスマス ~様々な過ごし方や家族伝統~

 今年のクリスマスがようやく来ましたね!皆さんはどうやって過ごしていますか?国によってそれぞれの伝統や過ごし方がもちろんありますが、多様な人と文化のあるアメリカの中でも様々な過ごし方があります。クリスマスをお祝いしない人も少なくありませんが、祝う人の中で、日本のお正月みたいに家族で集まって一緒に祝うことが多いです。

 今回の記事はクリスマスの特別なコラボレーションです!島前島後に住んでいるアメリカ出身のALT達と一緒に、クリスマスにおけるそれぞれの家族伝統を紹介したいと思います。


ジェームス(西ノ島在住・フロリダ州出身)

 12月の第3金曜日に、多くのアメリカ人が「Ugly Sweater Day」(和訳:ダサいセーターの日)という日を祝います。私の家族は、ダサいセーター・クリスマスパーティーをします。皆が派手なクリスマス飾りを付けたダサいクリスマス・セーターを着ます。まるで仮装パーティーみたいです。食べたり、遊んだり、クリスマス・ソングのカラオケを歌ったり、そしてダサいセーターのファッションコンテストをします。一番良い(つまり一番ダサいまたは一番面白い)クリスマス・セーターを着ている人は賞品をもらいます!


デイビッド(島後在住・オハイオ州出身)

 小さい頃、私の家族は毎年同じようにクリスマスを過ごしました。私と姉が早起きして、急いで階段を下りて、サンタさんからプレゼントが届いているかどうかを見に走りました。幸い毎年素晴らしいプレゼントをくれました!子どもの頃に一番うれしかったプレゼントはニンテンドーWiiでした。クリスマスの朝、ツリーの下にWiiがありました!私はそれに驚いて、最高にうれしかったです。

 プレゼントの後は両親と姉と4人で一緒に朝ご飯を食べて、そして他の親戚を尋ねに行きました。さらにプレゼントを車に積んで、雪道を走っておじさんの家に行きました。そこでクリスマスの昼食を食べたりプレゼント交換したりしました。最後に、おばあちゃんの家に行って、晩ご飯を食べたら、のんびりしました。食べすぎるから眠くなって、夜9時の前に寝てしまうことが多かったです。

 大人になって子どもの頃のクリスマスを振り返ると、プレゼントも良かったけど、やっぱり家族と過ごした時間と一緒に作った思い出の方が今の大切な思い出です。


リン(西ノ島在住・グアム島生まれ、カリフォルニア州育ち)

 私の家族にとって、クリスマスはとても大事な祝日です。親戚の大半は元々フィリピン出身なので、私たちのクリスマスの過ごし方はフィリピンの伝統に由来します。その伝統の一つは教会で行われる夜ミサ(カトリック教会の祭儀)に行くことです。忙しい日々の中で、できるだけ行くようにしていました。この特別な夜ミサは、フィリピン人のコミュニティが毎年9日間にかけて毎晩行うことです。そこで私たちがお祈りして、イエスキリストの誕生日であると信じているクリスマスをお祝いします。願い事を言う時でもあると母に教えてもらいました。夜ミサが終わったら、誰かの家に行って、小さな会をして、一緒に食べました。

 クリスマスイブや当日には、クリスマスパーティーをします。どれだけ忙しくても、必ず親戚の皆が集まって一緒に祝うので、この時期が大好きです。それぞれの家族がたくさんの料理を持ち寄ったり、プレゼントを交換したり、カラオケを歌ったり騒ぎます。家族とのクリスマスパーティーはいつまでも私の最も大切な思い出の一つです。


ダンケン(島後在住・ワシントン州出身)

 私の母が兄弟姉妹7人で、いとこが23人いるので、親戚が多いです。祝日のほとんどに親戚が集まるけど、クリスマスイブは毎年一番大きなお祝いになります。親戚の家族それぞれはクリスマス当日には家で過ごすか他のパーティーに行く家族もいますが、イブには全員がおじいさんの家で集まって、一緒に過ごします。

 晩ご飯は皆が何かを作って持ち寄って、一緒に食べます。私の母は毎年同じものを作ります:おじいさんの一番好きなデザートである、クリングルというお菓子です。そしてイタリア系の家族なので、様々なパスタやミートボールなどがいつもあります。晩ご飯が終わったら、おじさんがサンタさんの仮装を着ていとこ全員にプレゼントを渡して、両親同士もプレゼント交換をします。両親たちがのんびりしてしゃべりながら、いとこがトランプをしたり、外で雪遊びしたり楽しみます。

 大した家族伝統ではありませんが、こんなに多くの親戚がいると、皆が集まる機会はあまりありません。私にとって、クリスマスイブはあまり会えない親戚と会う機会でもあるし、遠くに住んでいる人が帰るまたはビデオ通話で挨拶する機会でもあります。今年は新型コロナウィルスのため、毎年みたいな集まりができなくて、オンラインですることになりましたが、皆の顔を見て、隠岐の生活について話す機会をとても楽しみにしています。


カトリーナ(島後在住・サウスカロライナ州出身)

 私の場合は、家族のクリスマスイブの夜の伝統が特に好きです。一日中クリスマスの最後の準備で忙しくて、慌ててプレゼントを包んだり料理を作ったり掃除したりして、夜になったらようやく落ち着きます。しかし寝る前に、大事な作業があります:靴下を暖炉の上にかけることです。まずは、皆が暖炉のある部屋で集まります。そして1つずつ靴下を持って、年齢の順番にかけます。(ペットまでも靴下があります。)すべての靴下を並べたら、「’Twas the Night Before Christmas」(日本語では「サンタクロースがきた」)という昔の詩を読み上げます。小さい頃から毎年続けた家族伝統なので、今は大体覚えてきて、読まなくても、皆で暗唱できるようになりました。これが終わったら、皆が明日のことをワクワク思いながら寝ます。そのワクワクで眠れない時がありますが、早く朝になってほしいから、頑張って寝ようとします。朝になると、ツリーの下にプレゼントがあって、靴下も小さなプレゼントやお菓子でいっぱいになるからです。


皆さん、メリークリスマス!よいお年をお迎えください!また来年、ここで会いましょう!


翻訳・編者:カトリーナ

写真:それぞれの筆者提供

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