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【友好都市交流事業】令和3年度文通プロジェクトについて


 皆さん、こんにちは!日本の年度末が少しずつ近づいていますね。これから職場では、いろいろなプロジェクトを無事に終えるよう忙しい時期に入ります。その中で、ポーランド文化の紹介より、ちょっとした事業報告の方がふさわしいのではないかと思います。それでは今回は、文通プロジェクトについて話します。


 プロジェクトの概要は昨年度とほぼ同じですので、相違点を中心にして今年度のことを紹介します。

 まずは参加者についてです。今年度は、隠岐の島町の全中学校(4校)から1~3年生の74人が手を挙げました。それに合わせて、プロジェクトの対象となるクロトシン市第1小学校の中で担当教員が5~8年生のうちに74人の希望者を募りました。これで参加人数は148人となり、過去最多です。


 次に、手紙の形式についてです。コロナ禍の関係で国際郵便物には長い時間がかかり、クロトシン市内の感染状況によっても、クロトシン市の学校の一部が一時的に在宅学習を行いますので、その対象となる生徒たちは紙に書いた手紙を担当教員に提出できません。このような状況の中で手紙の郵送は難しいとされましたので、今年度も生徒たちがメッセージをパソコンで打ち、スキャンしてもらった手紙はPDFの形式で送信されました。そして、新しいことに挑戦したいと思った生徒たちは、予定した3通の中で初めての手紙をビデオレターの形に作りました。文通相手の声がどのように聞こえるかなど、手紙に添付した写真よりビデオレターはいろいろな情報と雰囲気が伝わりましたので、プロジェクト参加者にとって非常におもしろかったです。


 最後に、今年度プロジェクトの所感についてです。交換している手紙は、日本人とポーランド人が学校で外国語として学んでいる英語で書いているものですので、参加者のペアの組み合わせは、今年度は学年ではなく英語能力によって決められました。そのおかげで、「文通相手とのコミュニケーションがより充実していた」という満足そうな声がプロジェクトの参加者から出ました。また、母国文化や地元のことをお互いに紹介したことから、異文化への理解も深まりました。


 隠岐の島町とクロトシン市、双方側から令和4年度の文通プロジェクトに対して希望は様々です。できる範囲でそれに対応した魅力的な事業の企画はこれからです。手を上げる生徒たちはまた何か、新しいことに挑戦するかもしれません。


ポーランドの小学校は8年間です。7~8年生は、日本の中学校1~2年生と似ている年齢です。


筆者:イザベラ

写真:イザベラ撮影

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